- 経理にうまく転職できるか不安
- キャリアダウンしないか心配
- 経験がなくても転職できる?
この記事の内容
- 経理が転職しやすい理由
- 経験者が優遇されているデータあり
- 未経験者OKな求人は40%もある
経理に転職したい人に向けて、不安を解消する内容です。

この記事を書いた人
ユン
私は経理歴10年で転職経験もあります。
経理部のトップとして採用担当をしている私が解説をします。
経理は転職しやすい理由
経理はあらゆる仕事の中でも転職しやすい職種です。
その理由が2つあります。
①資格が評価されやすい
②経験が評価されやすい
このどちらかがあれば転職するのに困ることはまずありません。
それぞれ理由を見ていきましょう。
資格が評価されやすい
経理は転職で資格が評価されやすい仕事です。
経理の資格というと、簿記が思い当たりますがそれだけではありません。
経理に役立つ資格
他にも事務に関連する資格なら評価してもらいやすくなります。
経理の仕事は会計以外にも給与計算、社会保険など事務手続きを幅広く行うことがあります。
そのため事務に関連する資格ならどれも活用できるからです。
書類選考や面接のときも、能力を判断するのにスキルレベルがわかりやすいということもあります。
さほど時間をかけずに取れる資格もあって、カッコイイ履歴書になりますよ。

採用担当者
ユン
私は自社経理の採用担当もしています。
履歴書の資格欄に何かしら記載があれば、やっぱり目に止まります。
経理は事務仕事が幅広いので、その人にあった仕事を割り振れるからです。
一見、経理に関係なさそうな仕事でも役立つことがありますよ!
ポイント
- 活用できる資格が多い
- 転職時にアピールしやすい
経験が評価されやすい
経理は転職しやすい理由の2つめは、経験が評価されやすいことです。
1から教える手間がなくなる
会社側からすると、社会人経験ゼロの人はどうしてもコスパが悪くなってしまいます。
1から教育するより、少しでも経験ある人が来てくれるだけでスタートの動きが違うからです。
たとえ半年~1年でも社会人経験があった方が良い。という会社もあるくらい経験は評価されます。
実務と資格はまったく違う
簿記の資格と実務はまったく違います。
具体例を1つあげると、会計ソフトが良い例です。
簿記を持っているだけでは、会計ソフトをどのように使っていいかわからないからです。
細かい入力ルールも会社によって違います。もっといえば、人によっても違います。
簿記の知識が意味ないということではありません。
簿記の知識がないと、実務もできないので知識は絶対に必要です。
言いたいことは、実務は簿記の試験にはない動きをする。ということです。
この経験こそが転職で評価されるポイントです。
即戦力になる
経理が転職しやすい理由の最後は、即戦力になるからです。
経理は1年を通してやっとすべてのイベントが終了します。
1年の中には、税金の算定や決算など、毎月ではない仕事があるからです。
求人の中には「決算経験が〇年以上ある方」という、やや条件高めなものもあります。
当然、即戦力はどこに行っても歓迎されます。
ここで心配になることは
即戦力じゃなきゃ転職できない?


会社側も即戦力だけを求めているわけではありません。
少しの経験さえあれば、あとは会社側で成長させることができるからです。
採用側も経験年数を見ればある程度わかります。
経理がたった一人で全部できるなんて思っていないので、経験が少なくても安心してくださいね。
それをふまえて経験者を募集しているので、気軽な気持ちで転職してオーケーです。

採用担当者
ユン
即戦力=1から教える手間がない
くらいの感じで求人を出しているところが多いので
「実力がないから転職は諦めよう」なんて思わなくて大丈夫です。
転職市場では経験者が多く求められている
経理の転職市場では経験者が多く求められています。
そのデータと分析結果をご覧ください。

経理と総務の求人比較
事務の人気職である経理と総務を比較してみました。
【経験者を求める割合】
経理 | 総務 | |
求人数 | 474件 | 445件 |
経験者を求める | 286件 | 197件 |
経験者を 求める割合 |
60% | 44% |
2021年5月時点 転職サイト調査
求人数は同じくらいなのに、経理の方が経験者を求める割合が高いことがわかります。
60%ですから、半数以上の会社が経験者を求めているというのは驚きのデータです。
これは経験者がより大事にされることを意味します。
どれくらいの経験があったら良い?
転職では経験者が多く求められることがわかりました。
それなら、どれくらい経験があれば良いのか気になりますよね。
全体を調べたところ「経理経験1~3年以上」とする会社がほとんどでした。
中には5年以上求めている求人もありますが、だいぶ少数派です。
✓ 年齢も大事?
経験年数以外にも条件が指定されているのは年齢です。
『経験者で20・30代の方』
↑このような求人を見かけます。

もし転職を考えているのであれば、なるべく早くに転職するのがおすすめです。
経験はどれくらい価値があるの?
経験年数に応じてどれくらい収入に差がでるのか。
働くうえで大事な収入についてデータをまとめました。
経理経験
1年以上 300~500万円
3年以上 400~600万円
5年以上 500~1000万円
絶対にこの範囲でおさまるというものではなく、年齢や地域によって違いはあります。
このくらいの年収を目指すことができる。という目安で参考にしてください。
未経験、経験が浅い人は転職できない?
経験者が評価されると聞いて、心配になるのは
- 経験がない
- 経験が浅い
このような方たちだと思いますが、チャンスは大いにあります!
さきほどのデータにあったとおり、求人の40%は未経験OKでした。
専門的な部署にも関わらず40%もOKなら挑戦していく価値があると思います。
未経験者にしかないものがある
会社の中にはあえて『未経験者』にしぼって求人を出しているところがあります。
中途半端に経験があるよりも、イチから育てたいという考えのある会社です。
経理は会社によってルールがバラバラな仕事があります。
経験者だったとしても前の会社のやり方が「正しい」と思っている場合、教えるのに苦労してしまうことがあります。
その点、フレッシュな未経験者は前の会社のやり方に染まっていないので、柔軟に覚えてくれます。
このように未経験者だからこそ有利な求人もあるので、経理の転職はどんな人にも味方でいてくれます。
経験が浅い人でも勝ち目はある
経験が浅くても有利にうつる場面があります。
それは未経験OKな求人に積極的に応募することです。
未経験OKとは採用範囲を広げているだけなので、やっぱり経験者が来てくれたら採用側は嬉しいものです。
前の会社で得意としている作業や、できる仕事が1つでもあればアピールできますからね。
経験が少しあるだけでも十分武器になります。
積極的に応募してみると良い結果がついてきますよ!
≫ 参考:未経験OK!経理が歓迎される理由。転職のコツを担当者が教えます!
経理は転職があたりまえ
意外なことに、経理は転職があたりまえの職種だということです。
会社が存在すれば経理は必ずあるので、全国の経理の数じたいが多いからです。
そのため経理は求人が途切れることがありません。
経理の求人の中でも
60%は経験者募集→高い価値で評価してもらえる!
40%は未経験OK→未経験者でも人気職に就ける!
このような良い環境にあるのが経理の転職市場です。
経理は一度経験してしまえば、経験者の仲間入りです。
次に転職したくなった時でも転職しやすくなるので、事務仕事を探しているなら経理に就いてみてはいかがでしょうか。
転職前の疑問
悩み猫