この記事でわかること
- 合格率の平均と推移
- 試験範囲の違い
- どこで受けるのがおすすめ?
FPは試験を開催している団体が2つあります。
FP協会:日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
金財(きんざい):金融財政事情研究会
どちらで合格しても価値は同じですが、試験範囲と合格率が違います。
受験するのに合格率で選ぶ人も多くいます。
そこで、FP3級の直近の合格率を比較しました。
2つの団体にどのような違いがあるのか、合格率目線で解説をします。

FP3級の平均合格率は約65%
FP協会 | 金財 | ||
学科 | 86.1% | 60.8% | |
実技 | 資産設計 | 82.1% | - |
個人資産 | - | 48.6% | |
保険顧客 | - | 51.9% |
FP3級全体の合格率は約65%です。
ここで見てほしいのは、日本FP協会の方が合格率が高いということです。
これだけ見ると、日本FP協会で受験したくなりませんか?
そのような決め方でもいいのですが、実はFP協会と金財の差はさほどありません
その理由は、次の【合格率の推移】で説明します。
FP3級の合格率の推移
FP3級を学科・実技に分けて合格率の推移を比較しました。
見るべきポイント
FP協会と金財で、"難易度に大きな差はないものの、FP協会の方がやや有利"とされています。
実際の合格率を見てみましょう。
学科の合格率

実は同じ問題です。
学科試験の問題は共通ですが、合格率はいつも20~35%ほど違います。
金財の合格率が低い理由は、企業など団体で受けることが多いのが原因とされています。
つまり、やる気のない人たちがたくさん受けるのが金財です。
その影響は学科だけじゃなく、実技でも影響します。
実技の合格率

実技試験はそれぞれ問題が違います。
実技でも合格率に大きな差があります。
大きいときで最大50%ほど差があることがわかります。
団体受験のやる気だけの問題とは言えない数値ですね。
金財の方がやや問題が難しい傾向があるようです。
FP3級の試験範囲の違い
実技試験によって大きく合格率が違うことがわかりました。
範囲の違いはこのとおりです。

FP協会の方が範囲は広めですが、1つ1つの問題はあっさりしていて解きやすいのが特徴です。
金財の方が範囲が狭くなる分、問題が難しくなる傾向があります。
どこで受けるのがおすすめ?→FP協会
こだわりがなければ、FP協会で受験するのがおすすめです。
理由は3つ
- 合格率が高い
- 幅広い知識が得られる
- FP協会対応の教材が多い
FP協会の方が問題が簡単とは言いきれないものの、合格率が高く出ているのは事実です。
試験範囲が広いので、幅広い知識が得られるお得感もあります。
私は過去にFP協会で受験して、3・2級の両方に合格しました。
FP協会は、基本的な問題が多めなので解きやすい印象です。
金財は、自分の必要な分野がハッキリとしている方に向いています。
やや合格率が低い傾向ですが、問題が難しすぎるわけではないので十分合格が可能です。
団体受験で強制的に金財になってしまわないかぎり、FP協会での受験をおすすめします。
まとめ
FP3級のまとめ
- 平均合格率は約65%
- FP協会の方がやや有利
- おすすめはFP協会
FPの合格率は、試験を受ける団体によって少し差がありますが、ほとんどの原因は受験者の"やる気の違い"だということがわかってもらえたと思います。
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