

本記事の内容
- FP(ファイナンシャルプランナー)とは?
- FP試験の難易度
- FPの仕事や年収
この記事を書いている私はFP2級を取得しており、仕事でも役立てています。
こういった私が解説をしていきます!
FP(ファイナンシャルプランナー)とは?
FP(読み方:エフピー)とは「ファイナンシャルプランナー」の略した呼び方で、一般的には資格のことを指します。
- FPはどんなことをする人?
- どんな知識があるの?
資格の概要など基礎的なことから説明します。
FPはどんなことをする人?
ファイナンシャルプランナーは「暮らしとお金」に関する幅広い知識のエキスパートです。
お金に関する相談者に対して、ライフスタイルや経済環境を考えて、収入・支出、資産などあらゆるデータを集めてアドバイスをおこないます。
例えば
- マイホーム取得など将来の資金作りはどう計画すればいいの?
- 生命保険をどのように見直せばいいの?
- 老後のためにいくらくらい貯蓄したらいいの?
このようなお金に関するプランを総合的に相談できる専門家がファイナンシャルプランナーです。
FPの知識は大きく6分野
FPの知識を大きく分けると6分野です。
これは学習範囲はでもあるのでどんなことを学ぶのかそれぞれ見ていきましょう!
日本FP協会が公開している6分野はこちらのとおり
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
わかりやすくするとこんな感じ!

年金 保険 金融 税金 不動産 相続
こうしてみると身近に感じられるはずです。
具体例をあげるとこんな場面で活躍します。
- 公的年金は将来どのくらいもらえるの?
- 家族の生命保険を見直したい
- 株式や債券などのデータの見かたがわかる
- 難しかった確定申告も理解できるようになる
- 住宅ローンの減税制度をうまく利用したい
- 相続税の分配方法や仕組みも理解できる
このとおり相談者の役に立つだけでなく、どれも私生活に使える知識ばかり!
FPはこういったお金に関わる知識が得られるようになります。
FP資格の試験概要と難易度
FPの資格レベルは3段階
画像のとおり、FP1級~3級は国家資格であり、AFPとCFP®は民間資格です。
FP1級~3級の概要と難しさを説明します。
FP3級の概要と難しさ
FP3級はファイナンシャルプランナーの資格の中で最も難易度が低い資格です。
合格率は70%程度と非常に高く、広く浅い知識が問われます。
私生活においても役立つ知識が得られます。
FP2級の概要と難しさ
FP3級に比べると難易度がはっきり体感できるほど上がります。
合格率は40%程度でしっかりと勉強をしないと合格できない難しさです。
就職や実務でも効果を発揮するレベルのため、FP2級を目指す方は非常に多いのが特徴です。
FP1級の概要と難しさ
FP最上級資格でライフプランニングのエキスパートです。
合格率は10%程度と難関資格です。
社労士や営業に積極的な保険会社の社員が合わせ持っているのをときおり見かけます。
1級を取得するのであれば明確な目標を持って取りにいく方が多い資格です。
FP資格の合格率、勉強時間、受験月
FP資格を受験するなら知っておきたいことを表にまとめました。
合格率 | 勉強時間の目安 | 受験月 | |
FP3級 | 約70% | 30~80時間 | 1・5・9月 |
FP2級 | 約40% | 80~150時間 | 1・5・9月 |
FP1級 | 約10% | 300~500時間 | 9月のみ |
国家資格だけど意外と取りやすい
FPは国家資格の中でも取りやすい資格です。(3級や2級なら)
とても人気な宅建士でも200~400時間の勉強時間が必要とされています。
FPの場合はというと
FP3級の勉強時間は30~80時間くらい
FP2級の勉強時間は80~150時間くらい
実際に私はFP3級は独学で30時間、FP2級は80時間で取得できたので体験済みです。
3級だけでも国家資格ですから手の届きやすいことがわかると思います。
AFPとCFP®の違い
日本FP協会が認定する民間資格がAFPとCFP®です。
AFP…FP2級同等の知識
CFP®…FP1級同等の知識


簡単にいうとファイナンシャルプランナーとして知識や実務レベルの向上に努めているのがAFPとCFP®ということになります。
マメ知識
AFPやCFP®は入会金や年会費で維持費がかかります!
なので私はAFPなどは取らずにFP2級だけにしています。そういう人は意外と多い。
ファイナンシャルプランナーはどんな仕事?
一言でファイナンシャルプランナーと言っても働き方はさまざまです!
FP資格を取るとどんな仕事に就けるのかを解説します。
どんな仕事?
ファイナンシャルプランナーという響きから資産運用の相談がメイン?と思われるかもしれませんが、それは半分正解です。
具体的にFPを持っている人の仕事例でいうと
- 資産設計のアドバイザー
- 銀行、保険会社、証券会社などの金融系
- 不動産会社の営業
- 一般企業の経理、総務
このように働き方はさまざまです。
独立していてアドバイザーをする人よりは企業で働く人が9割です。
自社の金融商品である保険や投資信託などを持って相談とセットに販売しているケースが多くみられます。
年収
FPの平均年収は300万~400万円と言われています。中には独立をして1000万円を超える人も存在します。
なぜこのように幅があるかというと、活躍の幅が広いため決まった給与水準がないからです。
- 一般企業の経理、総務
⇒300万~400万円くらい - 独立してFPを活かした企業のコンサルタントや金融商品のトップ販売員
⇒1000万円以上
このようにFPを活かして商品を販売することで年収を上げることができるため年収は働き方によって大きく変わってきます。
ポイント
- FP資格を取ったから年収が即座に上がる
⇒ちょっと違う - FPを活かして年収を上げていくタイプの資格といえる
⇒こっちが正しい
現状と将来性
現状の需要も将来性ももちろんあります!
なぜかといえば、その答えはとてもシンプルで お金の悩みは一生尽きない からです。
特別に調べたり勉強しない限り、普通に暮らしてるだけの人は「社会保険」や「住宅ローン」の知識なんてありませんよね?
だからこそ勉強して知識を持ったFPが今後も必要になってくるのです。
ファイナンシャルプランナーの価値


FPが活躍する場面はこんなとき!
- 就職・転職・再就職で有利
- 社内FPとしてキャリアアップ
- 豊富な知識で独立や開業
- 日常生活にも役立つ
- 他の資格と合わせて相乗効果を狙う
こうしてみると使わない場面がないくらい永続的な効果をもたらします。
就職・転職での価値
就職・転職で有利になります!


採用担当者が履歴書を見たとき、資格欄に「FP」の文字があったら「お!」ってなります。そして使える場面を必ず想像します。
営業 ⇒ 自社商品販売の説得力を増す
事務 ⇒ 社会保険の手続きなど経理・総務で活躍できる
このようにFPの知識が役立つ場面が広く想定できるため就職・転職で有利になります。
ポイント
気になる会社があったらどこでも自信をもって応募できる!
FPのちょっとしたデメリット
FPのちょっとしたデメリットは独占業務がないことです。
独占業務というのは
医師 ⇒ 医師免許がないと治療ができない
宅建士 ⇒ 不動産取引での重要事項の説明
※重要事項の説明をしないと不動産取引ができない
このように資格を持った人だけが許される業務のことをいいます。
ただ、ファイナンシャルプランナーは独占業務はなくてもお金に関する知識はちゃんとあります。なのでダブルライセンスとして独占業務のある資格と組み合わせてあげるとデメリットは補完されます。
とはいえ、どの資格も専門性は高いため、無理に独占業務のある資格を選ばなくても活躍することは間違いありません。
ポイント
独占業務のない資格はたくさんあるから心配しなくてOK!例えば簿記とか。
FPは世間的に評価されている資格だからまったく問題ない。
FPと相性の良い資格
今は参考程度に見てもらえればOKです。
お金に関する資格だったり、FPで学ぶ範囲が同じだったりするのが特徴です。
【独占業務あり】
- 税理士
- 社会保険労務士(社労士)
- 宅地建物取引士(宅建士)
【独占業務なし】
- 簿記
- 証券外務員
ちなみに私はFP以外に宅建士と簿記を持っているので、どちらも相性の良さは感じながら仕事で活躍できています。
ポイント
FPは自分の価値を高める起爆剤の役割を持っている
名刺に載せられる
FPは3級から名刺に載せることができます。
FPの正式な名刺の表記について気になる方は日本FP協会公式HPを参照。
その一例として
「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」
このように表記できるのは合格者だけで、合格していない人は名刺に記載してはいけません。
まとめ:FPだけの良さ
- お金に関する幅広い知識
- 私生活でも役立つ知識
老後のくらしを「不安」だと思っている30代の割合はなんと約85%!(日本FP協会の2018年の調査)
お金に関する悩みは多くの人がかかえる問題であり、なくなることはない必要な知識であることがわかります。
さらに他の資格と違ったFPの良いところは、私生活でも役立てられることです。
私の持っている簿記や宅建士はほとんどビジネス上でのみ効果を発揮するものです。
それに対しFPは生きている限り一生効果を発揮し続けます。
これが他の資格にはないFPの良さです。
おまけ:FP2級にショートカットできる!
FPを初めて勉強する人は、まず3級を目指すのが一般的です。
FP2級というのは受験資格を満たしている必要があり、3級合格者など一定の条件を満たさなければいけません。
ですが、FP2級から受験することが可能になるというショートカット方法が存在します。
そのショートカットについてはこちらの記事で解説します。