読者の気持ち
- FPは独学できる?
- メリット・デメリットを知りたい
- 勉強方法も知りたい
私はFP3級・2級のどちらも独学で合格しました。
わかったことは、FPの独学に向いている人と、向いていない人がいるということです。
この記事を読むことで、独学・資格スクールのどちらに進むかをハッキリ決められるようになります。
私の実体験をもとに解説します。
FP3級・2級は独学できる?
回答:FP3級・2級はどちらも独学可能です。
FPは独学しやすい資格です。
ビジネス系資格の中には、簿記のようにスクールを使うのが当たり前の資格もあります。
一方、FPは計算問題は少なく、用語や説明を覚えることが中心です。
勉強に慣れていれば、十分独学合格が狙えます。
ここで気をつけてほしいのが、誰でも独学で受かるわけではない。ということです。
特に2級は、半分以上の受験者が試験に落ちてしまいます。
3級と2級では、難易度が大きく異なるので、それぞれ分けて解説します。
FP3級だけなら独学がおすすめ
FP3級は独学しやすい難易度です。
基礎的な内容が多く、応用問題が少ないからです。
合格率は約70%で、初心者でもハードルが低く設定されています。
勉強時間の目安は30~60時間程度で、やる気さえあれば誰でも合格が狙えます。
私の経験によると、テキストと問題集を一通り終えれば合格の実力がついています。
少しでも独学したい気持ちがあれば、独学を後押しします。
FP2級はどちらもおすすめ
FP2級は、独学と資格スクールのどちらにするか悩む難易度です。
独学できる自信がある人は、独学をすすめます。
もし迷いがあるなら、スクールをすすめています。
なぜなら合格率は40%で、受験者の半分以上が落ちてしまうからです。
勉強時間の目安は60~120時間程度で、3級の倍以上は必要です。
さらに、難しさもアップしています。
当時の私は、2級の試験問題を見た瞬間…
「独学するんじゃなかった」と、冷や汗をかくほど難しかったのを覚えています。
結果的に合格できましたが、2級の難易度ならスクールを使う価値はあると感じました。
このように3級と比べると、難易度はだいぶ上がります。
落ちて時間をムダにするくらいなら、スクールを使って実力を確実につけた方が良さそうです。
3級は独学、2級は資格スクールはアリ?
FP3級と2級で勉強方法を変えるのは、あまりおすすめしません。
なぜかというと、2級をスクール受講するなら、3級はタダ同然で受けられる講座が多いからです。
つまり、3級と2級をセットでお得に受けられるので、独学する必要がなくなります。
スクール側の考えを知ると納得できます。
3級の範囲は、2級の範囲にスッポリ入っています。
そのため、スクール側は3級と2級のコースをわざわざ分ける必要がありません。
それなら2級とセットにしてしまった方が効率よくて、受講者にとってもメリットがあります。
もし、3級のコースが2級と同じような値段で見かけたら、ボッタクリと思っていいかもしれません。
それほど、3級は格安で受けられます。
2級で資格スクールを使う予定なら、3級とセットになっている講座を検討してみてください。
こちらでお得な講座を紹介しています。
FPを独学するメリット・デメリット
独学を決意したのに「こんなはずじゃなかった…」と後悔したくないですよね。
独学したからこそわかる、メリット・デメリットがあります。
私の感じたことを含めて紹介します。
FPを独学するメリット
独学するときの嬉しいメリットは3つあります。
メリット① 安い
独学する一番のメリットは、とにかく安いことです。
独学費用の目安
FP3級 3,300円~
FP2級 3,960円~
教材はどちらも最低2冊を想定しています。
必ず必要なのは、基本テキストと問題集です。
私がFPを受験したときは、どちらの級も2冊ずつで合格できたのでムリではありません。
合計4冊買っても1万円以下で済んでしまいます。
安くおさまるのが独学の魅力ですね。
メリット② 得意分野が活かせる
試験範囲の中で得意分野があれば、他の科目に集中できるので効率的です。
FPの試験範囲は主にこの6つ
【年金 保険 金融 税金 不動産 相続】
この中に得意分野はありますか?
↓例えるとこのような人たちです。
- 保険に興味があって調べたことがある
- 投資が趣味で普段から売買している
あとは、金融関連の仕事をしている人も有利です。
勉強を省略できるほど得意分野があれば、独学でも有利に立ち回れます。
メリット③ 自分のペースで進められる
- ゆっくり勉強したい
- 合格するのはいつでもいい
このような人にこそ、独学はピッタリです。
合格を狙うというよりは、自分の興味ある分野を中心に学びたい人に向いています。
良いところは、自分のペースが守れるので、心にゆとりが生まれます。
私も自分のペースで進めたい派でした。
最初は読書感覚でスタートさせて、合格を狙いにいく終盤は本気をだす。
このような進め方でした。
資格取得を急がないなら独学もアリです。
FPを独学するデメリット
独学するのに、あえて悲観的な部分を知ることで、始める前の心構えができるようになります。
デメリットを3つ紹介します。
デメリット① 飛び級ができない
FPには飛び級が存在しますが、独学は飛び級することができません。
FP2級を受けるには、「3級の合格が条件にある」からです。
FP2級に進むには
独学 初心者→FP3級→FP2級
飛び級 初心者→FP2級
飛び級の方法は、「日本FP協会の認定を受けた講座に受講すること」です。
3級の受験日を待たなくていいので、素早く2級を取ることができます。
さらに、受験費用もかからないので、その分講座代にあてられます。
独学は、FP3級から一歩ずつ進める勉強手段です。
飛び級について、詳しく知りたい方はこちら
≫ 【4カ月も得する】FP2級の飛び級方法!メリット・デメリットを解説
デメリット② 自発的な勉強のツラさ
独学は自分から進んで勉強しなければいけないので、モチベーションの維持が大変です。
「勉強が大好き」なんて人、めったにいませんよね?
私は独学をしたからこそわかりますが、テキストを開くだけでも抵抗がありました。
やっとテキストを開いても、今度はスマホをいじったり、遊びたくてたまりませんでした。
このように独学は、気持ちどこかにいってしまいやすいものです。
資格慣れしている人や、勉強を一人で進めたことがある人は心配いらないと思います。
問題は独学に慣れていない人です。
勉強が思うように進まないと、ストレスもたまってしまい悪循環におちいります。
その点、スクールは勉強のペースをサポートしてくれるありがたい存在です。
自発的に勉強できる自信がない人は、スクールの方が向いているかもしれません。
デメリット③ 不合格・挫折のリスク
独学は、市販のテキストで簡単に始められますが、反対に諦めやすいものです。
それは資格である以上、あまり興味のないところも勉強しなければいけないからです。
例えば、「節約になる」と思って始めたけど
・「家を買う予定はない」
・「相続はまだ先の話」
そんな気持ちが出てくるかもしれません。
FPは幅広い範囲の知識のため、興味の薄い部分はどうしてもでてきます。
私も「税金を10種類も覚えてもほとんど使う機会ないよ…」なんて思ってましたからね。
それでも、人によってはFPを持つことで、明るい未来があるはずです。
- 仕事を見つけたい
- 給料をアップさせたい
- 将来に役立てたい など
役立つ場面はたくさんあるからです。
このような気持ちがあれば、FP合格まで続けてほしいと思います。
独学におすすめのテキスト
FPのテキストはいろんなところから出版されています。
「独学するのに、どんなテキストを用意すればいいの?」と迷いますよね。
- イチオシの2冊
- テキスト選びの意外なポイント
たった2冊で合格できる
FPを独学するのに、教材をたくさん用意する必要はありません。
FP3級も2級も2冊ずつで合格できます。
最低でも必要なのは、「基本テキスト」と「基本問題集」だけです。
実際に私はこの2冊で合格できたので実証済みです。
イチオシのテキストは、こちらの記事で紹介しています。
合格基準を満たす
紹介した2冊の使用感としては、満点は難しいものの、合格基準の60%は超えることはできます。
FP3級は、応用問題がほとんどないので合格は簡単です。
FP2級は、応用問題があるので3級とは印象がだいぶ変わります。
本試験レベルの応用問題は難しいので、解けない問題も出てくるからです。
不安をあおってしまいましたが、難しい2級でも『基本さえできれば合格じたいは可能です。』
なぜなら、基本的な内容をおさえるだけで、合格基準の60%は達成できるからです。
つまり、難しい問題は捨ててしまえばいいのです。
私の実体験でも、FP2級は少し苦労しましたが一発で合格できました。
このような進め方で問題ないことがわかってもらえたと思います。
テキスト選びの意外なポイント
テキストを選ぶのに意外と重要なのは、"やる気になるテキストを選ぶこと"です。
勉強が楽しく続けば、自然と合格ラインに達するからです。
特に基本テキストは、最初から最後までずっと使う相棒になります。
何十時間も一緒にいることを考えると、気に入ったテキストじゃないと最後まで乗りきれません。
私が紹介したテキストじゃなくても、大手出版のテキストなら合格に必要な範囲は収録されています。
あとは、自分の感覚にあうテキストがみつけられるかどうかです。
信頼できそうなお気に入りの一冊を見つけて、合格までがんばってほしいと思います。
独学の勉強方法
勉強方法は人それぞれで、進め方は無限にあります。
独学は進め方が自由なので、個性をだした勉強ができます。
そこで今回は2つ
- 誰にでも当てはまるもの
- 私が実践したもの
この2つの勉強方法を紹介します。
参考になるところだけ取り入れてもらえれば十分です。
オーソドックスな勉強方法
誰にでも当てはまる王道な勉強方法から紹介します。
- 基本テキスト
- 基本問題集
- 本試験レベルに挑戦
- 必要なら問題集を追加
どの資格にも通用する王道な勉強パターンです。
テキストでインプット、問題集でアウトプットするスタイルで、迷いなく勉強を進められます。
納得する点数が出せるまで問題集を繰り返せばいいので、着実にゴールが目指せます。
特にFPのような素直な問題が多い試験では、この勉強方法がピッタリです。
マニアックな勉強方法
暗記が得意な人に向いている勉強方法を紹介します。
これは私が実際に実践したもので、『テキストだけ完璧にする』というものです。
FP3級と2級の両方に使えます。
テキスト丸ごと暗記法
具体的なやり方は、強調されているところだけを暗記します。
テキストに載っている用語や説明文で、太文字やカラーになっているところがありますよね。
そこだけを覚えてしまうのです。
どれくらいの暗記力かというと、テキストに目次がありますよね。

この目次を見て、そのページに強調されていた内容を、まっさらなノートにサラサラっと書けるようになるくらいです。
それさえできれば、問題集を全部解かなくても合格できるくらいの知識はついています。
このやり方は、とてもかたよった暗記法なので、勉強するところを最小限に抑えたい人向けです。
ちなみに私は暗記が大嫌いなのですが、当時FPの勉強方法がわからず、気づいたらこんな勉強になっていました。
このように独自のやり方ができるのも独学の醍醐味ですね。
無料で過去問を手に入れる
FPはどの級も、過去の本試験問題と解答が無料で手に入ります。
しかも、2~3年分あるので、十分すぎる量です。
独学の一番のいいところは、教材費が安くおさえられることですよね。
印刷もできるので、わざわざ過去問を買う必要がありません。
残念なことに、解説は用意されていないのがちょっと不便です。
ですが、3級・2級なら解説がなくてもあまり困りません。
なぜなら、テキストを振り返れば理解できるものだからです。
解説がどうしてもほしい人は、市販で手に入れるのがてっとり早い方法です。
無料の過去問は、【日本FP協会】か、【金財】の公式ページにいけば簡単に手に入ります。
探しやすいように、ここにリンクをのせておきます。
≫ 日本FP協会の過去問ページにいく
≫ 金財の過去問ページにいく
独学に向いている人の特徴3つ
独学には、向き・不向きがあります。
自分は独学に向いているのか、はっきりしない人も多いのではないでしょうか。
そこで、独学に向いている人の特徴を3つ紹介します。
- 得意分野がある人
- 暗記に自信がある人
- 時間をかけてもいい人
当てはまるものが多いほど、あなたは独学に向いています。
得意分野がある人
FPは得意分野が多いほど、独学に向いています。
試験範囲の項目を軽く勉強しただけで、得点できてしまうからです。
スクールの場合、全範囲が受講料に含まれているので、費用がもったいなく感じるかもしれません。
目安は、下記の6項目中、2項目くらい勉強しなくてもいい知識があれば、独学しても問題ありません。
FPの6項目
【年金 保険 金融 税金 不動産 相続】
暗記に自信がある人
抜群の暗記能力があれば、スクールを使わなくても合格できます。
テキストを2~3回読めば暗記できてしまうような人ですね。
FP2級までなら、解答のプロセスを必要とする問題は多くありません。
なので、テキストを丸ごと覚えるだけで、合格点に強引にもっていけます。
暗記だけに頼ったときに気をつけたいのが、ちょっとしたミスで不合格になってしまうことです。
安全に合格するためにも【暗記+理解】で試験に挑戦してほしいと思います。
時間をかけてもいい人
資格には2種類の時間のかかり方があり、どちらも問題ない人は独学に向いています。
- 勉強時間が長くなっても大丈夫
- すぐに資格を必要としていない
最短ルートの勉強をするならスクールの方が有利です。
勉強のバリエーションが豊富で、記憶につながりやすいからです。
重要度の高いところをしっかりと教えてくれるので、合格に近い勉強ができるのも良いところです。
合格時期にこだわりがないなら独学が向いています。
スクールは合格時期を定めて勉強していくスタイルなので、ダラダラとした勉強には不向きだからです。
ゆっくり勉強したい人は独学することをおすすめします。
まとめ
今回のまとめ
- FPは独学できる
- 得意分野があれば有利
- 3級は簡単。2級は難しい
FPは独学可能な資格です。
独学とスクール、どちらにも良さはあるので、あとは好きな方で選んでOKです。
私の経験では、独学は安いぶんだけ苦労するので、独学を選ぶなら前もって覚悟しておくといいと思います。
やる気があって、モチベーションさえ維持できれば合格までたどりつけるので頑張りましょう!
ところで、FPの勉強時間はどれくらいかご存じでしょうか?
一般的に言われている勉強時間はバラつきがあってどれが正しいの?
と、気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで、FP合格者65人に協力してもらい、合格した時間を集計したところ、驚きの結果が出ました!
実際の勉強時間が気になる方は、こちらへお進みください。