「簿記3級の独学は難しいと聞いて不安…」
「独学した人のアドバイスが聞きたい」
簿記3級は独学とスクール、どちらにしようか悩む人が多い資格です。
独学でも合格できる難易度ですが、その一方で「難しい」という声もよく耳にします。
そんな簿記を簡単なものに変える方法をご紹介します。
この記事での簿記とは
簿記は大きくわけて3種類あります。
「日商簿記」「全商簿記」「全経簿記」
この記事では、一番有名で世間的にも評価されている「日商簿記」で話を進めます。
簿記3級の独学「難しい→簡単」に変えるたった一つの方法とは?
私も当時は、簿記3級が「難しい」と感じた一人です。
そんな私でも「本当は簡単だったんだ」と考えが変わった瞬間があります。
「難しい→簡単」に変える方法
質問できる人をみつけることです。
「それは独学って言えるの?」
と思うかもしれませんが、ずっと教えてもらわなくてOKです。
わからないときだけ質問できる環境さえあれば、独学のままで問題ないからです。
こんな人は近くにいませんか?
- 簿記合格者
- 簿記がわかる先生
- 経理をやっている人
もし、いなければ動画でわからないところを検索するのも一つの方法です。
同じ悩みを抱えている人はたくさんいます。
たいていの悩みは解決できます。
質問ができれば難しくなくなる
質問できる環境があれば合格にぐっと近づきます。
私はスクールの講師ではありませんが、友人&部下3人にアドバイスをしたところ、全員簿記3級に合格しました。
アドバイスが良かったわけではありません。
つまづくポイントを減らすことが合格の要因でした。
初心者にありがちなのは、間違った理解のまま進んでしまうことです。
例えば、簿記で一番重要な【仕訳】を間違ったまま覚えると、その先の問題も失点しつづけます。
勉強していても、壁に当たったと思ったら、またさらに壁が続く状態です。
これでは勉強がスムーズに進みません。
最悪のケースでは、せっかく始めたのに挫折してしまいます。
簿記をスムーズに進めるには、そのつど正しい理解をすることが大切です。
正しい理解ができれば、どんどん深く勉強ができるので難しさを感じなくなります。
簿記を簡単なものに変えるのは、つまづくポイントをなるべく減らすことです。
教えてくれる人がいないときの解決策
近くに教えてくれる人がいないときは、通信講座も選択肢の一つです。
このあたりが候補として最適です。
どちらも、初心者にわかりやすく解説をしてくれる人気講座です。
簿記3級の独学が難しい理由
簿記の勉強がスムーズに進んだ。という人はあまり見かけません。
もしスムーズに進んだ人がいるのなら、きっとその人は
- あらかじめ知識を持っていた人か
- もともと勉強ができる頭の良い人
くらいではないでしょうか。
アルバイトの初仕事と同じで、たいていの初心者さんは不思議なところでつまづくものです。
暗記資格ではない
簿記難しいところは、法律系の資格と違って、ただ覚えるだけの資格ではありません。
暗記資格だったら一人で勉強しやすいですよね。
簿記が独学が不向きといわれるのは、会計のしくみを理解するものだからです。
ポジティブに考えるなら、簿記は暗記が苦手な人にとって嬉しい資格です。
しくみが理解しにくい
簿記は会計のしくみ、そのものを理解する必要があります。
このしくみがなぜ難しいと言われてしまうのでしょうか?
それは小・中・高の学校で学んだことがない分野だからです。
学校でお金に関する知識は教えてくれませんでしたよね。
独学は新しいものを学ぶ難しさがある。ということです。
このしくみを理解するには、想像が大切です。
例えば、表に商品の価格を書くとして、「なぜここに書くのか」を意識することです。
この意識を続けることで、簿記の全体像が見えてくれば理解しやすくなります。
甘くみている
簿記を難しいものにしている3つめの理由は「意識的な要因」です。
簿記3級はビジネス系資格の中では合格率の高い部類ですが、甘くみられる試験の一つでもあります。
経済学部の大学生たちが落ちるのをよく見てきました。
「合格率50%程度だから1/2で合格するよね」
こんな考えで中途半端に受けた人たちは、こぞって落ちています。
これでは試験団体に受験料を寄付するようなものです。
逆にいえば、勉強をちゃんとやっていれば1か月かけずに合格できます。
試験範囲をやりきるのが合格への道です。
簿記3級の独学に必要な時間と費用は?
簿記3級を独学した場合の
- 勉強時間
- スケジュール
- かかる費用
を見ていきましょう。
勉強時間の目安
簿記3級にかかる勉強時間は、50~80時間くらいです。
2級、1級に比べるとボリュームが少ないので、勉強時間のバラつきはさほどありません。
ですが、独学と講座を比較すると、やはり独学の方が長くかかってしまいます。
テキストに書かれている内容がうまく読みとれず、悩む時間で伸びてしまうからです。
独学する人によくあることなので、最短時間で見積もらない方が良さそうです。
スケジュール
簿記3級の一般的な勉強期間は、1~2か月が目安とされています。
例えば、1日2時間ペースで1か月程度。(計60時間)
学生のようにバリバリ勉強できる人は、たった2~3週間で合格が狙えます。

試験日は2月、6月、11月の3回なので、ムリのない計画を立てましょう。
簿記3級にかかる費用
受験料7,330円(税込)
このほかに、教材費がかかります。
独学の教材費 3,500円くらい
独学に必要な教材は3冊を想定。
合計10,830円ほどです。
つづいて、通信講座の価格も参考までに見ておきましょう。
通信講座 3,850円~39,000円くらい
講座によって価格差はありますが、安い講座は独学と同じくらいで受講できます。
独学の勉強方法
講座と違って、独学は自分でテキストを用意しなければいけません。
- どんなテキストを買ったらいいのか
- 独学の進め方
を紹介します。
独学に使うテキスト
- 基礎テキスト ←絶対に必要
- 基礎問題集 ←絶対に必要
- 予想問題集 ←あるといい
合格を目指すならこの3冊ほど必要です。
私の正直な意見は、市販されているテキストはどれも小さすぎます。
市販のテキストはほとんどA5サイズ。
描かれている表が省略されていることがあって、わかりづらさに直結します。
持ち運びが便利な反面、理解するのに時間がかかるのが独学の難点といえるでしょう。
とはいえ、その中でもおすすめのテキストを紹介するなら
TAC出版の「みんなが欲しかった!」シリーズです。
テキストの大きさは、他のものと変わりませんがカラーでわかりやすくまとまっています。
独学の進め方
テキスト→問題集→問題のレベルを上げていく
簿記3級は、会計の基礎的な内容が問われる問題なので、深く問われることはありません。
シンプルな勉強の進め方で十分合格に近づけます。
独学に向けてのアドバイス
簿記3級受験者の中には、2級以上を目指している人も多くいます。
3級+2級も視野に入れたアドバイスをおくります。
離脱者が多いデータがある
簿記3級は、合格率が50%程度で高そうに見えて、離脱者も多い資格です。
過去のデータをみてみると
受験料を払って申込をしたのに、会場にくる人は毎年15~20%ほど減ります。
10人に2人は離脱してしまうのです。
原因はいくつかありますが、その一つに「受けても不合格になるから行っても意味がない」と、確信している人たちがいます。
簿記の勉強が思うように進まなかったという理由です。
簿記は進学・就職に有利な資格なので、目指すからにはぜひ合格してほしいものです。
独学はあきらめやすい
簿記の独学は気軽に始めやすい反面、あきらめやすいのがデメリットです。
「独学した人がいる」と聞くと、簡単なように思えてしまいますよね。
独学を選んだことで、うまくいかなかったケースはよくあります。
簿記をやめてしまう理由
「独学したけど続かなかった…」
「簡単だと聞いたけど理解できなかった」
経験者の私からすると、とてももったいない理由でやめてしまっています。
難しいと感じてしまうのは、簿記ではなく、独学が原因だからです。
独学に慣れていなかったり、向いていない人もいます。
簿記じたいをあきらめるのではなく、経験をいかす手段があります。
それが講座の選択肢です。
講座を選択肢に入れておく
独学には向き・不向きがあります。
もし、独学に向いていなくても講座も視野に入れておけば安心です。
講座を選ぶメリット
- 悩む時間が減る
- 教えてもらう方が圧倒的にラク
- 独学よりも合格の可能性が上がる
スムーズに勉強が進むのでストレスなく、合格を狙えます。
独学から始めるか、講座を最初から選ぶかはお任せしますが、お金をかける価値があります。
最低限、仕訳だけはできるようにする
もし、あなたが将来的に簿記2級を狙うなら【仕訳】だけはできるようにしておくべきです。
なぜかというと、たとえ3級に落ちたとしても2級につながるからです。
私は過去に3級を独学して落ちています。
ですが、そのまま2級の講座に進んだところ、スムーズに合格。
最終的に1級も合格できたからです。
詳しい経験談は別記事にしています。
簿記の基礎である仕訳ができれば、講座の力で先に進めます。
ちょっと特殊な例ですが、それくらい講座の力は大きいものです。
まとめ
今回のまとめ
- 独学は難しいけどムリではない
- 教えてもらえそうな人をさがす
- いない場合は講座も選択の一つ
簿記3級なら独学でも合格可能です。
その場合、ちょっと険しい道になることだけ覚悟した方がよさそうです。
頑張るあなたを応援します!