



先日、赤がメインカラーのメガバンクに会社の銀行口座を作りに行きました。
私の勤める会社は創業15年で銀行口座も10口座以上開設している会社です。
銀行の窓口で対応してくれたのは20代くらいの若い女性行員さんでした。
会社に関する質問をいくつかされた中にこのような質問がありました。


この質問で私と同じく「え?」と思った方は金融リテラシーの高い人だと思います。
もし、わからなくても恥ずかしいことではありません!
今回は資本金がわからない人のためにわかりやすく解説をします。
資本金とはなにか


資本金とは、一言でいうと商店や会社を経営するのに用意するお金のことです。
そのお金を元手に仕入れをしたり、家賃を払ったりします。
一般的に運転資金で使われるものです。
『資本金は事業を始めるときに用意するお金』の認識が強いため、特別なお金に思われがちです。
ですが、単純に会社が使っていいお金のことです。




簿記で仕組みをわかりやすく解説
※簿記がわからなくてもOK
※読み込み速度の都合上画像を粗くしています



会社のホームページや謄本でよく見かける『資本金〇〇万円』という表記。
これは簡単には増減しません。
簿記がわかる人のために簡単な仕訳を2つ用意しました。
①現金100(万円)を入れて会社を始めた
現金100 資本金100
②現金30(万円)で賃料を支払った
支払家賃30 現金30
①と②を貸借対照表や損益計算書に当てはめるとこのようになります。


✓ 簿記がわからない人にも説明すると
100万円で会社を始めて30万円の賃料だけ払って1年が終わった場合、手もとには現金70万円しか残っていません。
それなのに資本金という数値は減らないんです。
なぜかというと、資本金とは会社のために用意されたお金の表示額だからです。
言い方を変えると、会社を100万円で始めた事実は変わりないですよね?
これが資本金と言われるもので"資本金というお金そのもの"が存在しない理由です。
ポイント
資本金は残り続ける表示額
まとめ
資本金の解説は以上になります。
これで、15年も運営している会社に「資本金はどちらの口座にありますか?」
という質問が、ちょっとズレた質問であることがわかってもらえたと思います。
間違いや勘違いは誰にでもあるので銀行員さんに悪い印象はまったくありません!
確かに、メガバンクの銀行員さんなのでちょっと驚きはありました。
最近では詐欺で銀行口座が使われないように法人口座を作るのにとても厳しくなっています。
それで一生懸命に仕事してくれていたのだと思います。
以上、資本金のお話でした。
銀行で驚いた話
ユン