※すべて「日商簿記」の解説です
【簿記の相場】
簿記をこれから始めるのに
- 独学
- 大手の通学講座
- 通信講座
どれが良いか悩みますよね。
そこで3タイプそれぞれのメリット、デメリットをまとめました。

簿記 独学のメリット・デメリット
メリット・デメリット
〇安い
×間違って覚えがち
×質問できない
独学はやはり圧倒的な安さがメリットです!ですが、安さしか良いところがありません。
簿記の独学は難しいと言われる理由
それは今までの義務教育で学んでこなかった新しい知識だからです。
簿記は会計のルールに従って記入することがメインの資格です。
だからこそ簿記は理解しにくい資格といわれています。
私も経験がありますが本当に理解しにくいので、特別な事情がない限り独学するのはやめた方がいいでしょう。
独学は挫折してしまう人が多い
初心者は間違って覚えたまま進もうとして、またつまづきます。この連続です。
そのうち簿記が嫌になって投げ出してしまう。そんな人を私はたくさん見てきました。
簿記の資格で得られるメリットを考えたら独学ではなく、講座でちゃんと学んだ方が近道です。
独学をしたい方へ
だれになんと言われようとどうしても独学がしたい!
数千円でも講座にお金をかけられない!という人もいると思います。
独学が絶対にムリというわけではありません。
時間をかけてでも合格する意欲が強ければ合格できます。
そんな方を応援するための独学したい方に向けたおすすめテキストの記事があります。
簿記 大手通学のメリット・デメリット
メリット・デメリット
〇実績やノウハウがある
〇自習室が使える
〇質問ができる
△受講生の年齢層
×料金が高い
×通わなきゃいけない
×デジタルツールが弱い
料金が気にならず大手の安心感がほしい!という人は大手の通学スタイルはアリです。
大手通学は自習室が使える
自宅で勉強できない人にとって自習室が使えるのは大手通学の最大メリットです。
独学も通信講座にもないメリットなので、自習室が使いたい人は通学講座一択ですね。
逆に自習室を使わないなら、わざわざ高い料金の大手講座を選ぶ必要はありません。
大手通学はデジタルツールが弱い
デジタルツールを期待している人にとっては残念な点です。
スマホ問題集やスキマ時間を使ったツールは今や勉強には欠かせない要素になっています。
通学講座は講師を使っての講義に力を入れているので、デジタルツールが用意されていても残念ながら使いにくいことが多いです。
実際に私も試しましたが通信講座に比べるとチープですぐに使わなくなってしまいました。
大手通学講座はデジタルツールには期待しない方が良さそうです。
大手通学の年齢層
受講生の年齢層について書かれていることがあまりないので、私はあえて切り込みます!
通学スタイルだと年齢層がわりとはっきりしています。
簿記3級、2級の年齢層
若い人がとても多いです。私も当時、経済学部の大学生でした。
若い人が多い理由は、大学の講義で簿記を知ってそのまま資格取得を決意する人たちですね。
なので大学生カップルなんかもチラホラ受講生で見かけました。
一言でいえばサークルみたいな印象です。年配の方もいますが少数派でした。
こういった雰囲気で勉強したくない人は大手の通学講座は避けた方が良さそうです。
簿記1級の年齢層
簿記1級に進んだ途端年齢層がぐっと上がりました。
税理士・会計士を目指す若者もいれば、40・50代の企業経理担当者のような人たちです。
大学生たちは簿記2級でみんな満足してしまうようです。
1級に進む若者が少ないことに驚いたくらい年齢層がバラバラでした。
簿記 通信講座のメリット・デメリット
メリット・デメリット
〇大手通学の半額以下
〇どこでも勉強ができる
〇デジタルツールが強い
△質問ができる講座がほとんど
誰にでもおすすめなのは通信講座です。
通信講座と一言に言っても、勉強スタイルは各社違います。
- テキスト中心に学ぶ大手のユーキャン
- テキストと動画を両方使った有名講座のフォーサイト
- デジタルツールがメインで圧倒的低価格のスタディング
このように講座によって特徴が分かれていて勉強スタイルごとに選べます。
どこでも勉強できて大手の通学講座と違って周りの目を気にする必要がないのも良いところですね。
通信講座は大手の半額以下で質が高い
各社の価格にブレはあるものの通信講座なら大手通学の半額ほどです。
安さの理由は2つ
①教室を持たない
②講師を多く雇わない
極端な話をすると、教えるのが上手い講師が一人いれば動画講義は成り立ちます。
そのため動画講義に力を入れて各社競い合って作っているため通信講座はどこも高品質です。
教室に通うつもりがないなら通信講座は最高のパフォーマンスを発揮します。
通信講座なら動画が繰り返し見られる
動画が繰り返し見られる通信講座は簿記にピッタリのシステムです。
簿記というのは前回の勉強内容がつながりながら次の項目にいくことがあります。
そのため前回の内容についていけないと遅れてしまうことがあります。
私も通学していてついていけなくなりそうな経験があります。
前回の内容でつまずいてしまったり、時間が足りなくて復習ができなかった時ですね。
通学は時間が決まっているので、わからないまま講義がどんどん進んでしまいました。
こうなると追いつく勉強を自分でやらなければいけないのでとても苦労しました。
この通学のデメリットを解消してくれるのが動画講義です。
動画があれば、わからないところを繰り返し見ることができます。
自分の理解度のペースで進めることができる。
それが通信講座の大きなメリットです。
通信講座はデジタルツールが強い
通信講座はデジタルツールにも力を入れています。
ツールがあれば
- 本を持ち歩きたくない
- スマホでも勉強がしたい
- 自分の実力を数値で見たい
これらがすべて解決します!
どこでも勉強ができて、楽しく学べるといった良さもあるので、デジタルツールは必須です。
通信講座は講師に直接会って質問ができない
通信講座の唯一デメリットが直接会って質問できないことです。
ですが、心配する必要はありません。
メッセージで質問はできる講座がほとんどだからです。
もっというと、簿記3級・2級であればそれほど質問したい場面がありません。
万が一のそなえとしてメッセージで解決できるので安心です。
ここだけの話:大手の通学講座が完璧なわけではない

✓ 大手の通学講座でも完璧な講師が教えてくれるわけではありません
私は簿記2級、1級は誰もが知っている大手の通学講座に通っていました。
教えてくれる講師は数名いて、たいてい20~30代の若い講師たちでした。
その講師たちは社会人経験もある人もいれば、社会人経験のない税理士志望(勉強中)の講師もいました。
何が言いたいかというと、大手でも実務経験バリバリな人が講師をしているわけではない。ということです。
要するに簿記を教える基準ををクリアして教えているにすぎないわけです。
とは言っても、簿記講座のカリキュラムは素晴らしいものですからね。
※批判しているわけではありません
✓ 実際にあったエピソード
簿記1級の時、わからないところを教えてもらおうと講師に聞きに行ったことがありました。
解答方法は確かに教えてくれました。ただ、納得いく質問が返ってきませんでした。
講師も一生懸命教えてくれようとしてました。
やはり簿記の問題と実務の差はあるように感じました。
大手通学講座だからすべてが完璧とは思わない方が良さそうです。
「各社の良いところはさまざま」ということが伝えたいことでした。
どこの講座も合格までサポートしてくれる素敵なところばかりです。
講座を選ぶときは自分の勉強スタイルに合うところを見つけるのが一番です!
いろんな講座を比較してみてくださいね。
通学のデメリット
経験談