ブラック企業のヤバイ行動TOP5【体験談】得たものと奪われたもの

ブラック企業のヤバイ行動TOP5【体験談】得たものと奪われたもの

この記事で得られるもの

  • ブラック体験の参考になる
  • ブラック企業を抜け出す基準がわかる
  • 辞めるきっかけが作れる

 

この記事で伝えたいことは、悲惨さではありません。

私の体験をもとに、ブラック企業に悩んでいる人を救いたいと思っています。

 

こんな会社は今すぐ辞めた方がいいという、ブラック企業のヤバイ行動TOP5を紹介します。

息苦しくならないように、エピソードを中心に明るく書きました!

 

私が入社したブラック企業を簡単に紹介します。

ブラック企業のスペック

求人:ハローワーク
業界:不動産
内容:自社所有の物件の管理

【最大のブラックポイント】
70歳オーナー(社長)の独裁経営。
元金融会社の創業者ということもあり、エネルギッシュでグレーな考えをもった人。

 

ブラック企業のヤバイ行動TOP5

こんなことがあったら即辞めるべきな行動を5位から紹介します。

実際にあった体験談で、共通しているのは"社員は使い捨てのコマ扱い"ということです。

 

5位 コンプライアンス違反

コンプライアンスとは?

企業が【法律】【規則】【モラル】を守った活動をすることをいいます

簡単にいうと、ルール違反をする会社が第5位です。

コンプライアンス違反をする会社は、社員の働く意欲を失わせます。

  • 「なんで働いてるんだ?」
  • 「このまま働いてていいのか?」

こんなふうに会社に対する不信感をいだきます。

もっとヒドイ状態になると社員が心苦しい思いをします。

それが私が入社した不動産会社でした。

 

体験談『別世界』

入居者からいろんな電話があります

  • 共用部分の電球が切れた
  • インターホンが壊れた
  • 雨漏りがする

これらの直す責任は、物件を所有している私の会社でした。

修理費がかかる内容のため、決定権のあるオーナーは一切対応してくれず。

逆に電話をすぐ切るように命じられました。

入居者を完全無視の姿勢です。

 

その後、仲介業者からも怒りの電話がきます。

「入居させるだけさせておいて放置はないのでは?」(怒)

自ら新規で開拓した仲介業者もあって申し訳なさでいっぱいでした。

 

"おもてなし"の国として日本はサービスレベルはどこより高いはず。

ここだけ日本じゃありませんでした。

 

4位 恐怖心

恐怖心のある会社は、居心地が悪いものです。

心休まらない会社にはいるべきではありません。

働くことは我慢することではないからです。

 

特に、一社しか経験のない人がこういった環境を体験すると

「どこの会社でも同じなんじゃ?」

と、間違った錯覚をおぼえてしまいます。

 

体験談『身勝手』

ブラック企業に入社してしまった私は

  • 罵倒
  • 理不尽な叱責
  • いつも不機嫌な上司(オーナー)

が当たり前の環境でした。

 

「エアコンの音が気にさわるから使うな」(冬)

「オレが呼んだら何をしてても一瞬で来い!足音は立てるな」

(孫悟空かナルトか…)

他にも、雨が降っているだけで一日中不機嫌なのです。

とにかくオーナーがいる9~16時は常に恐怖でした。

(ちなみに終電まで仕事は続きます)

 

3位 プライベートの搾取

プライベートの搾取は、ブラック企業のお家芸です。

  • 休日出勤の強制
  • 休日に会社のイベント
  • プライベート携帯にかけてきて仕事の話

仕事とプライベートが分かれていないと、ストレスが溜まっていく一方になってしまいます。

オン・オフがちゃんとしている常識ある会社で働くべきです。

 

体験談『siriの気持ち』

siri:iPhoneの音声アシスタント

私は、周りの人よりコンピュータ関連など知識が広いので"siri扱い"されることがよくありました。

仕事中にされるならまだしも、休日はとてもウンザリです。

 

オーナーからメッセージ

「ファイヤーTVの使い方」

 

amazonが提供しているTVにつなげる機器なのですが、私は使ったことも見たこともないものでした。

さすがにこれはイラッ!っとしましたね。

あなたのプライベートを楽しむために、私のプライベートを犠牲にしろと?

 

そのとき私は何をしていたかというと・・・休日出社中

入社してまもない頃で、仕事を早く覚えたかった時期でした。

平日は毎日終電帰り、休日も出社して週7で労働の毎日。

休日出社は自分の意志でやっていたことなので別に良いのです。(とうぜん無給)

 

休日にメッセージが来てsiri扱いされるのは超不満でした。

休日なんだから好きに仕事させろや!←完全にオカシイ

 

2位 不正に荷担させる

不正に荷担させるのは、社員をなんとも思ってない上級のブラック企業です。

あとで不正がバレたときに社員を切り捨てることすらあります。

指示の証拠をちゃんと取っておくなど対策が必須です。

できれば、そうなる前に辞めてしまうのが一番です。

会社にあった不正の一部

  • 不正受給
  • タイムカード削除
  • 法定速度を超えて運転させる

どれもヒドイものです…。

 

体験談『社員をなんだと?』

当時、こんな国からの助成金がありました。

『非正規雇用(アルバイトなど)を正社員にすると助成金がもらえる』というものです。

 

オーナー室に私だけ呼び出され、こんなことを言われました。

「今いるそこの社員を全員バイトにできるか?」(本気)

 

(この人なに言ってるんだろう?)

とりあえずムリなことは言っていることだけは理解。

一応説得をしてみることに。

非正規雇用で雇った証明となる、入社当時の"労働条件通知書"が必要になることを伝えました。

 

すると・・・

「書き換えられないの?」

 

(ここはもうダメだ)

 

その後、いろんな説明をつけてなんとか説得できました。(この件だけは)

 

1位 命の危険

仕事内容に書かれていない命の危険ある仕事は最上級ブラックです。

(ここまでくるとカードの話のように聞けてきますね)

 

望んでない仕事で、命の危険を感じたら今すぐ辞めるべきです。

何かあっては遅いですからね。

 

体験談『おじいちゃんと高所作業』

※この体験談は長文です。

 

自社で持っているビルが老朽化によって雨漏りしている状態でした。

入居者から何度も連絡があったところで、オーナーもついに直す決断をしました。

ところが、専門業者に任せるわけではなかったのです・・・

 

「アルバイトの●●さん(86歳)修理上手いから一緒に行ってきて」

 

まさかの素人2人が修理しにいくスタイル

 

これも経験かな。と前向きな私。

 

問題のビルを見に行くと8階建てのわりと大きめなビル。

素人の私には雨漏り箇所なんか検討もつきませんでした。

 

おじいちゃん「あそこかなー」

6階を指さします。

 

(本当か?w)

 

たしかに黒くなっている部分はかすかに見える。

私にはただの汚れにしか見えませんでした。

 

修理が上手いと定評のあるおじいちゃんが言うのだからきっとそうなのでしょう。

ここはお手並み拝見です。

 

大きめなハシゴを持ってきましたが3階までしか届きません。

 

おじいちゃん「上からしかムリそうだね」

 

(ん・・・上から?)

 

屋上に到着。

おじいちゃんが何やらロープと業務用の接着剤を取り出します。

 

ロープはそこそこ太め。

とはいっても、綱引きとかで使うようなロープの3分の1くらいの太さです。

 

(まさか?)

 

屋上にある鉄パイプの柵にロープをくくりつけています。

 

私は黙ってみていると、準備は完了したようで

 

おじいちゃん「このロープ、体に巻き付けて6階まで降りられる?」

 

ムリだよ。じーちゃん!!ww

しかもアンタが降りるんじゃないんかい!!www

 

おじいちゃん「修理が終わったら引き上げるから。それか自力で登ってこれる?」

 

ムリムリムリムリw絶対無理ww

 

私「経験がないので私にはちょっとダメそうです…。今日は帰りましょうか」

 

修理を任されているおじいちゃんは責任感のせいか「じゃあ私が降りる」とか言いだします。

 

(カンベンしてくれ・・・)

 

私が取れる選択肢

  • 「やっぱり自分がやります」
    →落ちる→デッドエンド
  • 「それならお願いします」
    →おじいちゃんが落ちる→バッドエンド

もはやこの2択のフラグしか想像できない。

 

やはりここは、おじいちゃんに任せるべきか?

 

万が一、事故になったときのことも考えておこう

おじいちゃん(86歳)はアルバイト

私(当時26歳)は正社員

この構図は、止められる立場にある私が止めないと責任問題になるやつでは!?

 

私の輝く将来をここで終えるわけにはいきません。

考えがまとまったところで、おじいちゃんを猛烈に説得。

とても不満そうでしたが、なんとか会社に帰ることになりました。

 

オーナーにも修理できなかったことを報告。

怒られるかと思いましたが、機嫌が良かったのでしょうかね。

意外にも怒られませんでした。

 

なんとかフラグ回避ができて、ホッとしたという話でした。

 

~後日談。というか今回のオチ~

 

おじいちゃんからはだいぶ恨まれました。

『修理できなかった』という事実を作りたくなかったようです。

 

それでも私は今でもこう思います

『私はおじいちゃんの命を救いました』

 

得たもの・奪われたもの

ブラック企業に入社してしまったからこそ、得た気づきもあります。

できることなら、ブラック企業に入らないことが一番いいですけどね。

ブラック企業をとおして得たもの、奪われたものを実体験からお話します。

 

得たもの

ユン
しいて挙げるならこの2つです

 

得たもの① 耐性がつく

ブラックで鍛えられると、少々のことではへこたれなくなります!

中にはブラックに圧しつぶされてしまう人もいますが、これまでの体験の差です。

 

過去に厳しい体験をされたという人もいるのではないでしょうか。

  • 部活、クラブチーム
  • バイトでの経験
  • 社会経験

これらで厳しい思いをしたことのある人なら、もともと耐性がついています。

私は今回の職場で、耐性がより強固なものになりました(正直いらん)

 

得たもの② 経験・実力がつく

ブラック企業から得た一番良かったものは『経験・実力』がついたことです。

今後バリバリ働こうと思っている人ほど、ポジティブになれる要素です。

 

厳しい職場というのは、たいてい仕事に全力です。

売上・業績がすべてで、とにかく利益を追及します。

私がブラック企業にいたときは通常の倍の速度で実力がつきました。

仕事中はマックスのスピードで手と頭を動かす。

毎日終電帰り、休日出勤で現場にいましたから当たり前ですね。

 

逆に、厳しい職場なのに経験・実力がつかない会社はブラック以下かもしれません。

ブラック企業だったとしても何かしら学びになるものはほしいものです。

 

奪われたもの

ユン
『失ったもの』を書こうかと思いましたが、ブラック企業が相手の場合『奪われたもの』の方がニュアンスとして近いものがあります

一言でいえば「心にあった大事な何か」を奪われました。

具体的にあらわせたものを書きます。

 

奪われたもの① 心

「心を奪われる」

この表現だと恋しちゃったフレーズですけど、ここでは違います。

文字通り、人間としての心を奪われて抜け殻(奴隷)状態にさせられるのがブラック企業です。

 

毎日が苦痛だと

【楽しみ】【喜び】【期待】

こういった人間的な明るい要素が失われていきます。

 

ブラック企業が原因で起こる悲惨なニュースありますよね。

それはこんな状態だからです。

 

奪われたもの② 体重

過度なストレスは体重を増減させます。

人によって増える人もいれば、減る人もいます。

 

ちなみに私はストレスで痩せる側の人間です。

入社して1か月で5kg痩せました。

太っていたわけじゃなく、適正な体重から-5kgです。

いい痩せ方じゃないのは確かですね。

 

奪われたもの③ 若い頃の時間

ブラック企業に捧げる時間は1秒でもない方が良いです。

それが若い頃の時間であればなおさら。

 

「若い頃って何歳のことを言ってるの?」と、疑問に思ったあなた。

それは"今このとき"を指しています。

 

『今日が人生で一番若い日』って聞いたことありますか?

もし今、あなたがブラック企業にいたら若い今の時間を奪われていることになります。

 

ブラック企業から学んだこと

最後にブラック企業から学んだことをお話して終わりにしたいと思います。

ユン
最後のおまけエピソードまで読んでもらえると嬉しいです!

 

損切は大切

損切という言葉をご存じでしょうか?

損切とは?

株の用語で損切という言葉をよく使います。

買った株が損している状態になったら、株を売って損を確定させることです。

私は株をするので、この考え方は役立っています。

 

株の世界では、下がる株は下がり続けるものです。

ブラック企業というのは、下がる株を持ち続けていることと同じです。

未来のためにならないなら、損切すべきです。

反転して上がってくるなんてこと、ブラック企業はまずありえませんよね。

 

大事なのは、損切して次にいくことです。

若い時間をこれ以上奪われないようにしましょう。

 

転職は逃げること?

男性によくある考え方かもしれませんが

転職=逃げ

に感じてしまうことがあります。

 

先に言っておきます。

"逃げ"じゃありません!

 

というか"逃げ"だったとしてもいいんですよ。

これが賢い選択だからです。

 

そこそこヒドめなブラック企業にいた私ですら、転職するときに抵抗がありました。

心と体は辞めたがってる。

でもこんな考えが邪魔をしました。

  • 自分は無能なのではないか
  • 今辞めて次に行けるのか?
  • 周りからどう思われるだろう

冷静に考えれば、全部ささいな問題です。

 

どんなに優秀でもブラック企業相手にどうにかできるわけがありません。

求人募集はいつだって読みきれないほどあります。

周りの目が気になっても転職しちゃえばすべて解決します。

 

そんな私がブラック企業にいたのは、たった2か月間だけです。

 

私の職歴

1社→2か月で退職

↑これだけ見たら「この人は働くのに向いてない人」と、思われて普通だったらどこも雇ってもらえなさそうですよね?

それでも仕事は余裕でみつかりました。

内定3社ももらえて選べるほどに。

 

転職に不安を感じてる人は心配しなくても大丈夫です。

 

おまけエピソード『仕事よりも大事な時間』

ユン
ブラック企業で働いていた時の話です

 

勤務中のスケジュールで、なによりも大事な時間がありました。

それは70歳のオーナーに、おやつを作ってあげることです。

そのおやつは、社員が当番制で作る決まりでした。

 

ちなみにおやつを作り忘れると、オーナーはブチギレます。

お客さんを後回しにしてでも、おやつを作ることの方が大事なのは言うまでもありません。

 

おやつは全部で4種類

  • りんご 1/6
  • ゼリー 1個
  • ココア 1杯
  • 抹茶 1杯

 

それぞれ作り方もこだわりがあって、抹茶も本格的なセットが会社にありました。

(※ただし作るのはド素人たち)

 

そこで私は姉の存在が頭をよぎります。

姉は有名な茶道の先生に習っていたほど、抹茶をたてるのが上手です。

 

どうせおやつを作るなら

「最高の抹茶をたててあげようじゃないか!」と"デキる私"は考えました。

 

姉に事情を説明したところ、意味不明な会社で半笑い。

そうは言ってもかわいい弟のため。

数週間、姉の元に修行させてもらうことになりました。

 

そして、ついに姉からのお墨付きを獲得!

裏千家を習得しました

裏千家とは?

泡立てない『表千家』とは違い、泡立てる作法が『裏千家』

(実際のところ、つけやきばw)

 

いざ、おやつ作りが自分の番に!

 

姉に習った抹茶さばきを同僚に披露。

 

同僚「おお!本格的!すごい!」

社員の間では、賞賛の嵐!

 

ユン
(これはイケる!)

確かな手ごたえ。

 

作り終えたところで突如、私宛にクライアントから電話。

 

冷めてしまうのは良くないので、その同僚に運んでもらうことに。

 

~ 数時間後 ~

 

オーナーが帰り際に

「今日、●●くん(同僚)が作ってくれた抹茶美味しかったよ!それじゃ」

 

と、そそくさと帰っていきました。

 

(あれ・・・作ったのオレなんだけど・・・)

 

~ おわり ~

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。